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マザーカート

    


【マザーカートを製作した理由】

 今から10年前、私の母親が56才と言う若さで癌に倒れ他界しました。 生前母親は、自らが心より愛してやまない愛犬・大将のことを気遣い、決して病などには負けまいと癌と壮絶に戦い続けましが、手遅れになった癌には勝てず、最愛なる愛犬・大将の生涯を見届けることなく、この世を去りました。
 死が迫ってきたことを察知した母親は、見舞いに行く度に私たち夫婦に向かい、毎回となく同じことを言うようになりました。
「私が死んだら、大将を頼むね」と。そして死の直前「大将を世界一幸せにしてあげて」と言い残し、人生半ばにして悔しい死を遂げました。

  当時の私は何一つ親孝行が出来ず、母親を失ったことを心から後悔しました。
そして、何一つ親孝行が出来なかった私に今出来ることは、生前母親が何度も私の手を握り締め、託していった大将を、世界一幸せな犬にすることしかないと考えました。

 それから私たち夫婦は、大好きだった年に2回の海外旅行を止め「大将と日本一周旅行をしよう」と決意。


       

しかし、当時犬を伴っての旅行は決して歓迎されるものではなく、希望する宿泊施設にはほぼ泊まることは出来ず、車に布団を敷き、日本全国を旅して周りました。

  しかも、各都道府県の観光名所を訪れても「犬はだめ」といわれ、どこにも訪れることが出来ず、大きな公園を探しては大将とかけっこをするだけの旅が続きました。
そんな矢先、ホームセンターで販売されているペットカートを購入し、旅に出掛けたところ、様々な観光施設において「それに入れていれば入場しても良い」といっていただけるようになり、ペットカートを利用しての旅が始まりました。

 ただ、市販で販売されている安価なペットカートでは、私たち夫婦が命よりも大切に育む大将にとって、決して乗り心地の良い快適な空間とはかけ離れた商品でした。

 フレームが華奢で、クッション機能もなく、ただ「犬を乗せる台車」としか思えない粗悪な商品。 舗装されていない道では愛犬が跳ね上がり、芝生の上では前に進まず、快適なはずの大将が次に来るであろう衝撃に供え、四足で踏ん張っている姿を見たとき、私は「これではいけない」と思い立ち、世界中にあるペットカートを探し始めました。

 しかし、世界中にも私が望んでいるペットカートは存在せず、存在しないのであれば「自分で製作するしかない」と決意し、どうせ作るのであれば最愛なる我が子に「世界一のベビーカーをプレゼントしよう」と心に決め、製作を開始したことがマザーカート誕生のきっかけとなりました。

      

それから試行錯誤を繰り返し、1年半もの歳月をかけ、試作も7回行い、気がつけば300万円程のお小遣いを、1台のペットカートにつぎ込んでいました。

 製作を始めたきっかけが「我が子の為に」だったため、販売をする予定などはまったくなく、大将と家族の笑顔のためだけに製作を続けてきましたが、妻が自身のブログにマザーカートを掲載をしているうちに、全国各地の愛犬家より「1台分けて欲しい」との依頼が舞い込み、私みたいな素人が製作したカートが欲しいといっていただけるのであればお分けしようと思い、原価でお分けし続けました。
 その後もそのような依頼が度々寄せられるようになり、次々と注文依頼が来るようになりました。



  しかし当時の私には本業があり、あくまでもカート製作は趣味、依頼のとおり数多く製作することになれば、当然時間と経費がかさみ、趣味で続けられる状態ではなくなりました。 それでも、家族を守るためには本業をおろそかにすることは出来ず、仕事が終わった夕方から夜間、休日にかけて作業をし、全国の愛犬家の皆様の要望にお応えし続けました。
だが、良かれと思ってやっていたことが、一番大切な家族を苦しめ、悲しませる結果となっていることに私は気づきませんでした。
夜間や休日にしか行えない作業により、家族で過ごす団欒の時間は自然と消え、家族以外のために裂かなくてはならない時間が増え、いらだちさえ感じ始めました。
そこである日私は妻に相談し「残された人生、夢中になれるもので頑張りたい」との思いをぶつけ、家族の了承の元、本業を辞め、2007年6月20日、大将16歳の誕生日の日に、仕事としてマザーカートの製造販売を行うことを決意しました。

 強度や乗り心地を度外視したような台車ではなく【誰が一番大切で、何が一番必要なのか?】を真剣に考えている愛犬家に向け、愛犬にとっての【快適な空間】を創り続けていきたい


     


そしていつの日か、どこにいってもどこを訪れても「ペットは家族ですからどうぞ」 と笑顔で言っていただける時代を切り開きたいと切に願い、これからも我が息子・大将が切り開いてくれたこの道を、人生の全てを賭け、大切に大切に歩み続けていきたいと考えています。
愛犬たちと行く旅行が、皆様にとって一生涯心に残る素晴らしい思い出となるために
そして、愛犬家の皆様と、愛犬たちに1つでも多くの笑顔を提供できたら・・・この上ない幸せだと考えております。



株式会社フェリーチェ
代表取締役社長 : 中村貴徳

1970/5/21 東京 台東区 浅草生まれ


     


1999年
29歳にて銀座でレストランプロデュースを企画・運営する
株式会社フェリーチェを設立
銀座、池袋などで、未婚者を集めたイベントパーティーを同時に開催し、 数多くの出会いを生み出し、ゴールインしたカップルも多数に渡る
2000年
いつかは「旅行業にも進出したい」との夢を持ち、独学にて総合旅行主任者免許を取得。
イベントが行われる週末以外の時間を見つけては、知り合いの旅行会社へ通い、片隅に席を用意していただき、手配業務や企画に関する知識を学ぶ。
2001年
母親が他界。印刷業を営む父親の落胆した姿を見ていられず、父親が経営する印刷会社のあとを継ぐことを決心する。
以後、母親の遺言であった「大将を長生きさせて」の約束を守るために、どこに行く時も愛犬を連れて旅行することを決意。2009年には念願叶い、大将18才にして全国制覇(日本一周)を達成。
2007年
順調に継続してきた印刷業であったが、日本各地を愛犬と旅行して感じた感動を多くの人に伝えたい、また自らの夢をどうしても捨てきれず、「ペット専門旅行会社 TRAVEL WITH DOG」を設立
同時に愛犬・大将に向けて製作していたオリジナルペットカート、マザーカートの販売を開始する。
2008年
夢であった大型クルーザーを貸し切っての「わんこも一緒♪クリスマスディナークルーズ」を実現
以後「ハワイアンサンセットクルーズ」や屋形船を利用してのオフ会、大型観光バスを利用してのバーベキューオフ会などの企画・運営を始める
2009年
マザーカートが世界の愛犬家の方々に認められ、現在LA、ハワイ、香港、台湾、上海、ベルギー、イギリスなどで販売され、また国内を代表するファッションブランドや、有名ペットメーカーなどと協力し、新しい感覚の「コラボレーション事業」などを展開する。
現在
愛犬・大将とカンタを伴い、日本中を旅して周った経験を活かし、犬たちと行く旅行の楽しさを多くの愛犬家の方々に伝える一方、観光地などでのマナーアップ、より快適なペットとの旅行実現を目指し、
「より快適な空間」マザーカートを開発し続ける。
過去に誰も挑戦しなかった「犬は無理だろう」と言われる分野にチャレンジし続け、クルーズや、屋形船、プライベートチャーター機などを利用した夢のイベントを計画中。
将来の夢は、世界各国に理想のペット同伴型リゾートホテルを建てること。
「犬と行く旅行」から「家族全員が楽しめる旅行へと変える」を社内スローガンに、その1日が愛犬家と子供達にとって、生涯忘れることの出来ない記念日となるために、そしてマザーカートによって1つでも多くの笑顔を、世界中の同士たちに提供するために、これからも未知の分野に挑戦し続けたいと考えています。

【コラム】 (愛犬との日常を日記に記載しています)
【肥満細胞腫との闘い】 (愛犬・大将が癌と闘った記録)
【愛犬と飼主の笑顔の為に ペットカート製作に捧げる人生】 (マザーカート社長ブログ)
【2頭の愛犬たちと旅した日本一周の記録】 (大将toカンタno大冒険・ブログ)
【ミクシー旅行コミュニティー】 (ペットと泊まれる宿・犬と旅行)

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